きものの森

事業計画

平成29年度 事業計画(案)

1.全国和装産地の調査活動

和の衣服文化を支える和装産地の生産規模も近年減少を余儀なくされているのが現状であり、新規事業として各産地毎に抱える問題点を定期的にヒヤリング調査することにより、改善策を検討していきます。

和装産業として現在稼働している米沢、結城、桐生、東京染、十日町、小千谷、加賀友禅、浜松、西陣、京友禅、丹後、博多、鹿児島、奄美、沖縄の15産地に対して、半年に1回ほどの定期調査を実施し、現状把握を継続します。

和装産地活動と深く関わる経済産業省、農林水産省とも連携し産地活性化策の助成を目指します。

2.衣服及び国民の衣生活に係る技術・生産・活動に関する助成

日本古来の伝統的な和の文化、特に衣服文化であるきものには、全国各地に歴史的・社会的に形成されてきた文化・伝統・技術等に関する独自の産業基盤があります。殊に生産技術の伝承や後継者の育成は、直接産業基盤の存続やきものの振興・活性に係わる課題でもあり、引き続き各生産地・組合団体への助成を行って参ります。

① 全国きもの産地の「つくりべの会」活動支援

2001年より各産地のきもの・帯のつくり手に対し「つくりべの会」結成を呼びかけ、15年間で北は米沢から南は沖縄まで全国15のきもの産地に会員200名以上の組織をつくり活動を行っております。「各産地持ち回りの全国大会」「相互研鑽の為の産地研修会」等の助成を実施します。

② 経営ゼミナール開催

毎年夏期に全国きもの産地の後継若手経営者を対象とし、会社経営を学んでもらい、ものづくりの未来を見据えた改善・改革に取り組んでいただく為、著名な有識者を招き実施します。

③ 後継者育成プログラム

現在、本場大島紬の織工従事者は70歳以上構成比が奄美51%、鹿児島59%と、近い将来織工不足が問題化することへの対策として、年間20名の織工育成に対し、支援金の助成を計画します。
同様に加賀友禅産地も新規作家の登録が2012年から途絶えた状態にあり、落款登録を認定される新規作家の育成に対し支援金を助成します。

 

3.新商品開発に対する支援

日本の和装産地は、和装業界の規模縮小と共に、各産地のものづくりを担ってきた産地、流通問屋等ものづくり機能の大幅な減退という局面を迎え、ものづくりが困難な状況となっています。その様な中で新しいものづくりに視点を置き、各産地の歴史、技術、伝統の中から消費者に提供可能な優秀と認められる新商品開発に対して「ものづくり大賞」と銘打ち、毎年顕彰を行います。

4.「きもの学・東京」に対する寄付

きものは、日本の歴史と風土を背景に、文化・芸能・行事と密接な関わりを持ちながら発展を遂げてきました。日本の豊かな自然と人との共生を重んじる生活文化の下で、世界に類を見ない優雅にして精微な世界を創出してきました。作家や職人の絶え間ない研鑽によって生み出された多彩な意匠や染織技術は、正しく日本文化そのものと言えます。

その様なきもの文化に関心を待っていただこうと、染織作家、研究者、伝統芸能、流通等でご活躍の方々を講師にお迎えし、多面的に学ぶことを目的に(社)全日本きもの振興会との共同提携講座として早稲田大学で開講されている「きもの学・東京」への寄附・支援を行います。